2011年7月15日金曜日

小さな命が呼ぶ時

1年前に公開したハリソンフォードが主演・製作した
実話映画のタイトル。オレゴン州のエリートビジネス
マンの家で3人の子供のうち2人がポンペ病という不
治の病気になり、平均寿命9年を宣告され、8歳の娘
を救うために第一人者の研究者を説得して共同で
製薬会社を興して薬を開発、無事その命を救った話。

4万人に1人というこの病気に日本の家族会も立ち上
がり、認可されていないこの薬を厚生労働省を動かし、
最短で認可され輸入した。

コンパッショネートユース(CU)未承認薬の人道的供
給システムは世界で導入が始まっている。きっかけ
は世界的パンデミックとなったHIV治療である。


あらゆる手段を高じても治療困難で、臨床できる状
態でない患者を救うために外国で開発中の研究新
薬を治療に利用する。

お隣韓国ではもう一歩進んで欧米型の臨床試験用
医薬品を治療目的に使用するTREATMENT IND
導入している。

医療先進国アメリカでは、製薬会社の了解を得た医
師が食品医療庁(FDA)に申請を出し、承認が得られ
れば薬剤が届けられる。多くの場合患者ではなく製薬
会社が費用を払う。前出のポンペ病の例がそれである。

厚生労働省はまだ認可していないが、特例としてコン
パッショネートユースは既に活用され始めている。
副作用・製品保証・責任問題・費用負担。国によって
解釈は違うが、共通なのは患者の命を救いたい。

エイズ疾患・熱帯病・ハンセン病などで国内でも活用
実績はある。日本早期導入への提案はこちら
 
source:未承認薬のコンパッショネート使用